カギは“現地化” ー 講義メモから



現代は様々な分野の企業が海外進出を行っています。企業がグローバル化することで、国内外のマーケットを開拓したり、海外に拠点を持つことによる生産の効率化を実現できたりなど、メリットがあります。しかし、進出する国によって文化や宗教、法律、治安が異なるため海外進出をすれば成功とは限りません。むしろ、安易な進出はリスクが大きいと言えます。

国内企業を海外に合わせて“現地化”する「ローカライゼーション」について実際に実施している企業例も併せて紹介します。

  

ローカライゼーションとは

海外で現地企業のように経営する戦略

三和一善 ローカライゼーションとは、ローカライズ(現地化)することを指します。海外進出した際、経営を現地の文化や地域性ごとに調整することが特徴です。

三和一善 氏 製造業などでは現地の人々を雇用し、できればトップも現地の方にお願いをする。そして現地企業のように運営が行われる、サイト上のマーケティングなども、言語やロゴ、写真などを現地の文化に合わせたものに差し替えて対応されるのが特徴です。

  

ローカライゼーションのメリットとは

三和一善 氏 ローカライゼーションのメリットは、現地の市場に対応させることで企業とその地域の密着性を通じて経済効果が見込めることです。また、海外での市場開拓にも応用できるでしょう。単に輸出するだけでは受け入れられない商品も、海外の需要に合わせて生産できるというメリットがあります。

三和一善 氏 地域によって国内で商品開発と生産を行う場合と異なり、現地の雇用を生みつつ、コストを抑えられるというメリットも考えられます。

  

ローカルに合わせることの課題

三和一善 氏 ローカライゼーションを展開するにあたり、特に地域性や文化、法律や規制を理解した上で進出を行うことが重要になります。また、雇用において給与体系や昇進システムの最適化も重要です。日本サイドの方針に合わせることで、現地の人々と摩擦が生じる可能性があります。

三和一善 氏 もちろん事前準備だけで事足りるわけではなく、経営を開始してから問題が発生することの方が多いかもしれません。そのため改善を繰り返し行うことが必要です。現地の人々に受け入れられやすいだけではなく、現地の人々を雇用することによる地域レベルでの信頼が非常に重要になります。現地のニーズを調査した上で、1つの手段として検討してみましょう。

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